浄土寺浄土堂について

先週、弾丸で関西に行ってきた

お目当ては竹中大工道具館浄土寺浄土堂である

 

木造住宅を担当していることもあり、木加工について勉強したいと思い、なら道具を知らなくてはと思い、本を買い、実物を見なくてはと思って出発2日前に竹中大工道具館の存在を知り、飛行機のチケットを取った

 

今はプレカット全盛の時代だから、すべて手で木を刻むことはないのだけど、過去を知ることは未来と今を考えることなので行くしかないなと思ったのだ。

 

そしてどうせ神戸に行くのなら、ずっっっと行きたかった浄土寺浄土堂に行くしかないと思いたってしまった

現地で車を借りて1時間かっ飛ばして小野市、小高い丘の上にその国宝はあった

 

写真撮影禁止なので堂内の写真は撮れなかった

感動のあまり、かつ自分の体と目に焼き付けるために1時間半、居座ってしまった

 

めちゃめちゃいいんだろうな、とは思っていたが、まさか個人的国内建築ランキング1位を塗り替えるとは思っていなかった(それまでの1位は海の博物館/内藤廣)

 

簡潔に言うと、現代建築家の誰ひとりも重源に勝てていないとすら思った(個人の感想です)

 

空間のダイナミズムと繊細さの同居、寸法体系の必然性、装飾の無駄のなさ、夕陽を介した空間演出

 

説明可能であるのに感動し、心を揺さぶる空間

 

とにかく、行ってみてほしい

僕も言語化するにはほかの空間を体験しながらゆっくりと噛み砕く必要があるのでうまく伝えられない

 

ひたすらに感動した

行かないとわからない

秋分の日前後の晴れた夕方に行くべし

 

素晴らしすぎるので写真を載せることさえ野暮だと思った

 

建築が好きな人、志している人はぜひ、いや必ず行ってほしい